女性医師のための子連れ狼スターウォーズ版
館林市邑楽郡医師会の松本恵理子です。大泉町で父の跡を継ぎ、16年になりました。 今は子育てを終了し、日々の診療とワクチン接種などに忙殺されております。趣味は一応ゴルフですが、コロナ禍で自粛しており、トーナメントをテレビで見るだけの日々です。
コロナ禍で子育て中の女性医師はこのような状況で大変ご苦労をされていると思います。お子様の通う保育機関や学校でクラスターが発生すれば、診療にも影響が避けられません。なんとかこの危機を乗り越えて頂きたいと心から願っております。
女性医師の明るい話題としては、医学部の女子の入学者数が着実に増加し、今年度は女子が合格者の4割を超える大学が散見されます。私の母校の不祥事が発端となり、改革が行われたことは少し複雑な思いがありますが、女性医師がマイノリティーでなくなることはとても良いことだと思います。
このまま行くと10年後、あるいは20年後、女性医師は否応なく医療の主力を担って行くことになりますが、キャリアと共に、安心して出産、子育てが出来る環境が整備されねばなりません。先進国とされる日本ですが、女性の社会進出をランク付けする英エコノミスト誌の「ガラスの天井指数2022」では、OECD29カ国中28位とブービー賞に輝いております。因みに1位はスウェーデンで、ブービーメーカーは韓国です。
幸か不幸か私は25年前にスウェーデンに家族で住む機会がありました。いろいろ驚くことは多かったのですが、そこでは女性は(もちろん医師も含めて)子育てしながら働くのは当然で、結婚という概念が希薄な為か、シングルマザーがとても多く、夫や親に頼らなくても子育てが出来るシステムが構築されておりました。さらに驚くことに、シングルファザーも結構存在し、彼らにとっても安心して子育てが出来る社会だったのです。繰り返しますが25年前のことです。一方日本でシングルファザーの医師が安心して子育て出来る状況はまだ想像もできませんが、それが可能になったとき、女性医師の働きやすさはもちろんのこと、日本の医療状況や社会保障はようやく先進国にふさわしいものになるのかもしれません。
実は最近有線テレビのスターウォーズ・マンダロリアンというシリーズにハマっております。鉄仮面の賞金稼ぎが子連れで旅をするのですが、聞くところによると日本の子連れ狼の影響を受けた作品らしいです。大五郎役のベビーヨーダがとても可愛いので、スターウォーズが好きな方におすすめです。シングルファザー繋がりで紹介させていただきます。